定期的に、保育園で美術の活動をしています。大西宏美です。

緊急事態宣言などの影響でしばらくお休みしていた美術の時間、

新しい年度になり、再開し、3ヶ月ぶりに保育園へ伺いました。

「現在の子どもたちの様子としては、春の動植物に興味をもち過ごしています。」

ということを伺ったので、

お天気ならば外で制作してみるのが面白そうだと感じまして、そのようにご提案。

当日は幸い好天に恵まれまして、

紙とオイルパステルを持って、張り切ってお散歩に出かけました。


スケッチブックは担任の先生方にご協力いただき、手作りです。
描きたいだけ増やせる優れもの。

まずは歩きながらいろんなものを観察してみました。


お花拾った!と^^

早く描きたいー!というので、では、この辺りならいいかしら?と、


好きな場所に座り込んで描き始めていました。


白い紙の中に色のついた紙を数枚紛れ込ませていたら、
黒いのに全色塗ってみているの、と、色を確かめているご様子。
「黒に黒が塗れた!」とのこと。


横にスッと引いた赤い一本線は「橋」だそうです。


こんな画像も出現。

こちらは「結婚式」だそうです。いきなり!(笑)

擦ってみたら模様が出た!とのこと。

りんごとみかん。


クラゲ発見!!

そんなこんなで園に戻る時間になり、帰り道に空に不思議な形の雲が浮かんでいまして、

「あのくもをかきたいな、、、」とのつぶやきを耳にしました。

園に戻って続きをやりたい!ということで、
描いてきたものをバラして並べて、


この後、紙芝居が始まりました^^
この抽象画から見事な物語が紡がれていました。
詳細は忘れてしまいましたが、、、^^;


めくって見てもらえるように展示してみました。

・・・・・

午後の保育士さんとの振り返りでは、
「あのくもをかきたい」という言葉が印象的だったとのこと。

これまでは表現の対象ではなかったような風や雲なども「描きたい」と子どもの心を動かしたこと、また、そのような意識が子どもの中で増えたようなので、そのような子どもの気持ちを大切にしていきたい、というお話が出ました。

外へ出て、
自然の営みに心動かされ、
それをそのまま「あのくもを描きたい」と表現した子どもの姿に大人は心を動かされ、
また、そのようなことを大切にしたい、と仰った先生の姿に私は心動かされました。

ありがとうございます。
また次回も楽しみです。

2021/4/22 保育園美術&大人の振り返り 年長クラス
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