こんにちは、アートファシリテーター大西宏美です
先日、北鎌倉のatelierにて大人ばかり総勢10人で遊びました♪
↑atelier入口です
グループの取りまとめ幹事のMさんから事前に「何人ぐらい入れますか?」とお問合せいただき、
椅子は8個ありますが、座るところを気にしなければ10人くらいですかね?と気軽にお答えしたら、その通りになりました(笑)
全員「美術の時間」初体験
そのうち半分の方が初対面
そして全員「おとな」
緊張ー!するー!(←半分くらいウソ^^)
※いつもの美術の時間はリピーターさん多めで初参加の方は1〜2名ということが多く、
また、大人子どもミックスの場が多い。
この状況〈慣れてない人が含まれる多人数のグループなおかつ
空気読むのがお得意なおとなばかりの集まり〉は私にとっても初体験✨
何をどうすればいいのでしょう〜⁈
考えても仕方がない、やるしかないわ〜、実験よ〜!てな感じです(笑)
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多くの日本人は、義務教育の過程の中で図工/美術や音楽の時間ですら「あるべき姿」を押し付けられ、
生まれた時に誰しもに備わっているはずの豊かな感性を、一定の形の箱の中へ押し込めざるを得ない状況に出会うことが多いように感じます。
そんな経験ありますよね?無かったあなたはラッキーです。
宝石の原石を磨かずにザクザク四角く削る、
そんな感じを想像していただければわかりやすいでしょうか。
削られたそのカケラにもたくさん感じる力が含まれているというのになんて勿体無い!
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ということで、
美術?できません〜、私ってセンスないし、絵心無いんです、、、を、
あれ?意外と楽しい〜♪やれてる〜わたし〜センスあるかも〜♪と、
「ない前提」から「ある前提」へパラダイムシフトを起こすべく、
楽しげな皆さんを余裕で眺めている私がいる時空間という設定で
最終的には当日直前のインスピレーションで準備いたしました〜。
そうしたら、こちらですよ!ドーン!
こちらは前半の肩慣らし共同ワーク終了直後の様子。
↑上から俯瞰
スマホの待ち受けにしよー、なんて方も⁉️
肩の力を抜いてくださいと言ったら「抜こう」と力が入りがち、というのと似ているのが「自由に描いてください」という文言だと思っていて、
自由になるには不自由な状況を作るのがbetter!
という持論があります。
ですから、まずはあえて縛りのある提案を。
みなさん「おとな」なので空気読んで恐る恐る提案通りに線を描かれてました。
どんな線が描かれるかというのは実は問題ではなく、
チラ見する隣の人の線との違いを密かに感じることがここではポイントです。
そして提案(というかほぼ指示ですが)は次々ととばされます。考える隙を与えないように。
徐々に手を入れる範囲が手元→お隣さん→一番遠いところと広がっていき、
気がつけば、亀とかパイナップル?ですか?頼んでもないのに色々な形が描かれていました(笑)
私からは「〇〇な線を描いてください」と「囲まれた形を好きな色で塗ってみてください」の2つしか言ってないんですけども、
知らず知らずのうちに、みなさん自由に描きまくりの塗りまくりのはみ出しまくりです。
紙の面積が足りなかったかも、、。
その様子は無邪気という言葉がぴったり。
途中から私が入る隙が無くなり、あっけにとられて眺めている自分を発見。
これってパラダイムシフト⁉️なんでは??
心も身体も緩んで動き出し、
創作意欲がムクムク湧いているその感じを保持したまま後半は個別の時間。
豊かな感性甦り、エネルギー放出中⛲️
もはやなんの説明もいりません。
私の出番もありません。
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「満足した!私これでいい、完成」
メインゲストのNさんの一言が場にしみじみ染み渡り、次々と作品が生まれました。
描き終えたらおわりではなく、描いていた画面位置は一旦忘れていただき、初めて観るかの如く画面をクルクル回して一番しっくりくる位置を決めてサインを入れる提案を最後に。
私の隣で描いていらしたグループ幹事のMさんは、これでいいでしょうか?と最後まで丁寧にこだわって描き終わり、みなさんに意見を求めつつ吟味され「あ!その位置かも」と最終的にはご自身の感覚で位置を決められ清々しく完成!
どなたかから「壁に貼って鑑賞したらいいのでは?」とナイスアイディアが💡
貼る位置も、バランスを見てご自身で決めて貼っていただきました✨
いかがでしょうか〜
パラダイムシフトを促すこの一連の流れ
アートワークショップの場だけに限らず、
どのようなシチュエーションでも応用できそうですよね〜。
みなさんのコミュニティでもぜひ実験してみてください。
そして、実験後のご感想をいただけましたら幸いです💗
循環♾️しますように〜。ていうか、してるのかすでに^^
2024/7/13 sat. プライベートな美術の時間 atelier KU-SOU
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出張アートワークショップ、プライベートグループワーク承ります。
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