インクで遊ぶ

2020.1.16

社会福祉法人みわの会 千田保育園-4歳児クラス-

インクを使って色で遊んでみる提案です。A4版の高透明クリアファイルにインクや紙などを挟み込みます。

説明しながらやって見せている間に、もうやり始めている姿がありました。

それを見てバラバラとやり始める人が出始めます。みなさんとても集中していたのか、どんどん静かになっていきました。

千田保育園の美術の時間は、講師の説明を聞くのもデモンストレーションを見るのも、始めるタイミングさえも自由です。今日は美術の気分じゃないからやらない、っていうことも許されています。ですので、私の作った参考作品は文字通り参考でしかありません。かなしいけど。。。笑

今日の姿では、

一通り試してから自分の気に入った表現に絞って繰り返す姿、

一つのクリアファイルの上に実験的にどんどん足していく姿、

クリアファイルでなく紙に滲ませる姿、

インクを混ぜて観察し続ける姿、

一色だけを使い続ける姿、

部屋の片隅で積木で遊ぶ姿、

また、

子どもたちどうしでやり方を教えあったり、インクを譲り合ったりする姿、

一緒に制作していた担任の先生に教えてあげている姿、

そして、

筆を出して欲しい、

歯ブラシを出して欲しい、

白の絵の具が欲しい、

赤の絵の具が欲しい、

など、

見える場所にない画材を要求する姿がありました。

どこからか持ってきたティッシュの空箱に筆でインクを塗っていたり、

午後もやりたいからと、使っていたインク絵の具を容器に移し替え蓋をして箱に収納していたり。。。

インクがたっぷり挟み込まれていて、持ち上げるとポタポタこぼれる状態のものも。

細かいことに囚われずにともかくやってみていた姿にたくましさを感じました。

 

ある男の子の定点観察

気がつくと既にやり始めていたその子は、自分用のインクを自分の周りに並べてどれでも自由に使えるようにスタンバイ。適量なんて関係なく、溢れるままにインクを垂らし続けていました。しばらくして、青が足りなくなったのでと、補充を要求しにきました。またしばらくしたら「白い絵の具を出してくれ」と言いました。出すと、ここに入れてくれ、と、インクの容器を指差します。そこからはインクと絵の具の混ざり具合をずっと観察しながら、時々クリアファイルにそれらを流し込みながら観察は続きました。実験済みの容器を重ねてみたり、裏返してみたり、思いついたことは全部やってみているようでした。2つ作っていたけれど、ふと見ると床で2つを重ねたり剥がしたりしていました。他の子どもの要求に応えていたら、後ろから「できた!!」と声をかけられました。机の上に残った絵の具とインクの混ざった容器複数をどうするか聞いてみましたら、洗う!と流しに持って行きました。

最終形は深々とした色合いのとても素敵な作品が2つ出来あがりました。

残念ながら写真がありませんが💦

一人の人で、これだけたくさんの経験があるのだなあ、と、しみじみ。

これらは大人が細かいことにこだわって制限していたら起こらなかったであろう姿で、

子どもたちの「今」を受け取ることで見えることはたくさんあるなあと感じました。