どんなお仕事されていらっしゃるんですか?と聞かれて返答に時間がかかるのが
「保育園美術と振り返り」です。

保育園の子どもたちに美術指導していると勘違いされることが多いです。

そうではなく
(結果的に技術面が蓄えられるということはあるにしても)

保育園で子どもたちと「美術の時間」を共有し、
そのあとでその場に居合わせた大人たち(担当の保育士さんと私)で、
先ほどの「美術の時間」で起きた出来事を「振り返り」
日常の保育に生かす糸口を探る試みです。

メインは「振り返り」にあります。

保育園に通う子どもたちにとっては、そこで過ごす時間が長い人で12時間以上、
1日の半分を過ごす生活の場です。
「美術の時間」はお散歩や他の遊びと並列で生活の一部として実施され、
日常のルーティンでは見えにくくなっている子どもの生の姿を
美術造形活動というツールを通して炙り出すように、
そこで見た子どもの不思議な行動や、お!?と感じた言葉などを書き出して掘り下げていきます。

毎回作成する振り返りシートは個人情報が入っていることもあるので公開できないのですが、年間12枚×3クラス分で、36パターン。

これを保育士さんたちが共有して日常に生かしてくださっています。

全身で!

体験に勝るもの無し

体現していらっしゃいます。

 

子どもたちにとっては月に一度の「美術の時間」
今月は「長い紙に動きを描く」と題して実施しました。
縦長や横長のプロポーションから連想するのは「動き」なんじゃないかなと、勝手な決めつけからスタートしました。蝶々や鳥や飛行機が飛ぶ動きって?
問いかけると即座に手をパタパタさせて身振り手振りで全身動かしてくれて、心も身体も動いてきて、あげく、自分自身の動きがそのまま画面に写されました。

2023/5/18 保育園美術と振り返り@江東区千田保育園

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