こんにちは、美術の時間の大西宏美です。
保育園美術&振り返りの記事は久しぶりです。
2022年度は4月から順調に動き出しております。
4、5月は4、5歳児クラスそれぞれで美術の時間を実施しました。
3歳児さんは6月からスタートでしました。
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私がご縁あり伺っている江東区の千田保育園、
昨年度コロナ禍で行動に制限がかかっていた時期は「オンライン」で開催しておりました。
数えてみたら、15 回。
前園長先生と担任の先生方の想いに心動かされ、
私自身も励まされながら、パソコンにWEBカメラを繋いだり準備品や手順をこま撮りしてお渡ししたりと工夫するのが楽しくて、あれこれアイディアが浮かんできたのを思い出します。
オンラインで初めて開催した日、
子どもたちは「大西先生はいまどこにいるの〜!?」と壁に映し出された画面を見てケラケラ笑っていました。
子どもたちのいつもと変わらない笑顔と笑い声を聴いたら、
なあんだ〜、そっか〜、って、言葉にならない安堵感。
この時に、子どもたちのことが心配なのではなく、私自身が心配モードだったと気付かされました。
子どもたちが安心していつもと変わらずに笑っていられる空間を作ってくださった
担任の先生方のご努力、前園長先生のご采配に感謝の気持ちが溢れます。
本当にありがたかったです。
機器の接続や設定など慣れない作業と画材の準備や片付けなど保育の合間にご協力いただいたからこそ、美術の時間がスムーズに進んだんだろうと思います。
その上、美しく展示してもいただき感動
そして「振り返り」
実はこちらが活動の本筋。
子どもの美術造形活動を通して見えた姿から、事実を把握して、なぜだろう?と違和感を出し合い、深いところにある共通点や気付いてなかったことを浮き上がらせていく試み。
先生方から最近多く出る言葉は「いつもの姿と美術の姿はあまり変わらない」みたいだということ。
これ、対面とオンラインで子どもたちの姿が変わらないっていうのと似てますね。書きながら気付きました。
「美術の時間」はいつもの子どもたちの姿を少し引いて観られる時間
それをあらためてちょっとひいて観てみる「振り返りの時間」
あらためてちょっとひいて観てみること
これを保育に活かす、という活動です。
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前置きが長くなりました。
さて、今年度対面での美術の時間はどんな様子?
6月の様子、5歳児クラスは「紙コップモビール」
理科的な「動く構造」を作る提案をして、内心、果たして5歳児にそれが実現可能なのか!?と思っていましたが、、、
「回った!!」との声がちらほら聴こえ嬉しかった。
回ることに興味なく、顔を描くことにはまる、タコみたいなのを作ることにはまる、つなげることにはまる、など、ハマりどころは様々でした。
こちらは3歳児さん「セロファンで遊ぶ」
やまと糊を指で塗る提案で「手が汚れるのがイヤ、、」とポソっと呟く人がいらして、それならばと、もんじゃベラを渡しました。もんじゃベラを横目に見た人たちが次々に「あれが欲しい」となり、、、お部屋にやる気エネルギーが満ちてくるのを感じました。
4歳児さんは「インクのコラージュ」
インクとグリッター糊を混ぜてさらには「全色入れてみるんだ!」とひとつの作品に全集中している人や、紙に染みたインクがひかりを通すことを見つけて、見つめる姿。
開くと「蝶々!」とデカルコマニーの技法を人知れず堪能していたり。
他にもたくさんの面白い発見やストーリーが展開していました。
満足した人の次なる表現