こんにちは、間取りイラストの描き手、羽鳥宏美です。
2年ぶりくらいに、間取りイラストトートバッグのご注文をいただきました。
それは突然の友人からのメール。
「ばおばぶのバッグ👜
もし布の在庫があって、作れたら、あの黄緑色が好きだから嬉しい!」
友人のなんとなくの閃きなのかなあ?驚きました。
納品させていただいたのはこちらのバッグです。
突然のばおばぶ間取りイラストバッグのお話。
そのままありがたく受け取って、淡々とことを進めていたら、以前お譲りした広嶋さんから素敵な言葉をいただき感無量。
私が描く間取りイラストは、絵とともに間取りにまつわる物語を文字として一緒に描きこんでいます。ご覧いただいた方からよくいただくご感想は、文字がいいねー、とか、文章が面白い、などの、周囲に書かれた文字列についてのことが多いです。(絵ももちろん良いのですよ〜😆)
間取りの住まい手と、間取りイラストの鑑賞者。
この二者はそれぞれ違った暮らしをしてきたはずなのに、
なぜか懐かしさや共感を生むようで不思議です。
広嶋さんはばおばぶのご常連さんで店主の信代さんのこともよくご存知の方。
そんな方から、間取りイラストをその人の世界の「窓」だと言っていただき感動です。
ご承諾を頂戴しまして広嶋さんからの言葉をそのまま転載します。
・・・・・
『信代さんの存在がありありと感じられ、
ばおばぶの空気が流れ出してきます。
本当に不思議な力のあるバッグです。
大切にしまっておき、ときおり眺めては、信代さんを思い出しています。
素晴らしい作品を作ってくださり、本当にありがとうございます😊😊😊
カバン作家さんにも、「ありがとうございます」とお伝えください💕
信代さんのことはいつも思い出していますが、
大西さんの間取り図を見るたびに、知らなかった信代さんの豊かさに気づいています。
なんという豊かな方だったことか💕
大西さんの間取り図は、信代さんの世界への、これ以上ない「窓」なのです💕』
・・・・・
※信代さんとは、カフェギャラリー&窯ばおばぶの元店主故堀越信代さんのこと、
大西さんとは、私のことです。
この言葉をいただいて、ばおばぶを取材した頃を思い出していました。
ざーっとラフに現状の平面図をスケッチして、その図面を見ながら信代さんとの対話。
お部屋ごとに、ここは昔のままですか?玄関はここだったんですか?あ、ここは増築でしょうか?、、、なんですか?この置物、、、というように。
信代さんは、質問に応えつつ昔の記憶がばーっと甦ってきているご様子で、
ニコニコしながら沢山お話してくださって、その記憶は芋づる式にどんどん思い出され、面白くなったと思しき信代さん、増改築の変遷を色分けまでして見せてくださいました。
スケッチに線が増えて、それを眺めるにつけ、「あ!ここはこうだったのよね」とさらに思い出す、みたいなこともあり、特に少女時代の記憶を語る姿が瑞々しく、お父様が増築して作ってくれた「サンルーム式の勉強部屋」は信代さんにとって特別だったようで、それを話された時の深く優しい眼差しが印象的でした。当時ちょうど自伝の執筆を始められてて、その役にもたったようです。
「私の部屋は適当に荷物減らして描いてね」っておっしゃって、お部屋を拝見したら、ベッドの上や椅子の上に積まれた衣服。うーん、なるほど、、、と思った次第で。なるべくそのままの雰囲気をと思いつつ減らして描きました。
そういうのもひっくるめて、間取りイラスト なんだなあと思います。
だから、その人の空気感を纏っているとも言えるのかな?
住まいには、
住まい手の過ごした時間が積み重なっていて、
目に見えない積み重なった時間がその人の世界観を作っていて、
その世界観を醸し出す物理的余韻が家財や物となり散りばめられてる。
だから、
間取りイラストはその人の世界への「窓」。
まどり と まど
こんな音の響きの重複にもニヤっとしますね。
なんて素晴らしい発見なんでしょうか。広嶋さん、ありがとうございます♡