アッサンブラージュ~箱に詰める
2020.2.12 -社会福祉法人みわの会 千田保育園 4歳児クラス-

普段の遊びの続きのようにしてみたいということで、

空き箱で遊ぶ延長で、少し違う角度からの提案をしてみました。

箱を画用紙にみたて、立体のコラージュ。

箱の中に色々な素材を並べて詰めていく、そのような手法を「アッサンブラージュ」と呼びます。箱の中に 詰める素材は、毛糸、フェルト、雑誌の切り抜き、お花紙、綿、拾った石など。木工用ボンドで固定もできるように考えました。

準備の途中から、素材置場に並べたハサミやヘラをとりあえず確保して椅子に座って待つ人がちらほら。何をやるかもわからないうちから道具を確保する様子は毎回見られます。美術の後の保育士さんとの振り返りでは、その姿が謎だ、という話が毎回でます。デモは真剣に聞いている人と素材に気を取られて聞いていないような雰囲気の人と様々でした。

そのうちに私の説明が長すぎるのか、早くやりたいとの声があがり始め(これもいつものことですが)、説明もそこそこに制作開始となりま した。最近は、説明は聞いても聞かなくてもどっちでもいい雰囲気です。

一斉に素材テーブルに集まったこどもたち。まずは箱を確保なのですが、一度に2つ3つ持って行こうとする姿が見られました。あとは自分の興味ある素材を両手一杯に持って席へ戻って制作し始めていました。デモでは箱の中に素材を詰める説明しかしていませんが、箱の表面にたくさん貼る姿がありました。

一つの箱でじっくり取り組む人といくつも量産する人、

雑誌の写真を丁寧に切り取って貼る人、

深い箱に素材を何層にも詰め込む人、

家などに見立てる人、など、 様々な表現がありました。

箱を使わない人まで出てきました。

また、普段馴染のない「綿(化繊)」がとても人気でした。新触感といった感じで、箱の中に詰める のはもちろん、表面に張りめぐらせてフワフワの箱にする姿も。

新しい素材はそれだけで十分威力を発揮するようです。綿は手に入りやすいので普段の遊びにも活躍しそうです。

いつもなら「絵の具欲しい」と言われることが多いですが、今回はそういった声があがりませんでした。綿の存在感に魅了されてそんな暇はなかったのでしょうか。

毎回ですが、大人がイメージしたり想定したりして場を設定しますが、その通りになることはほとんどありません。今回も、綿に夢中になる姿は想定外でしたし。

次はどんなものに何を見出してくれるのか、楽しみです。