美術たんけんたい 玉縄幼稚園 小学2年生以上クラス
インクの滲みで遊んでから、余裕があれば絵本に仕立てる流れでいこうと思っていました。
お部屋で準備していたらポツリポツリと探検隊がやってきます。
インクを小さな容器に分ける作業をしていると、
やりたい!とお手伝いをしたがる探検隊多数。
そのうちに、色作りの実験のようになってきまして💦
もう、みなさんやりたい放題。えー!混ぜちゃうの!?3原色から始めたかったのにいい!と心の叫び(笑)あわあわしつつメンバーが揃うのを待ちます。
というか、早く来ーい!と心の中で懇願。
制作が始まって少しして、空気が落ち着いてきました。
先程のやりたい放題とはうってかわって、「先生、ここに描いてもいいですか?」との発言を数回耳にしました。
私はこの言葉を聴くとドキッとします。なぜなら、私が何かを制限している裏返しの言葉に感じるからです。自分の衝動を抑え込んで他者の許可を得る。みたいな何かスッキリしない感じを受け取ってしまいます。でも、よくよく事実だけを見ると「描いてもいいですか?」という単純な質問でしかないので、私が勝手にドキっとしているだけかもしれません。
で、
「思いついたら全部やってみて!やっちゃいけないことはないのよ」とアドバイス。
3年生の男子が2年生の女子に
「思いついたことはなんでもやっていいんだって!」と言ってました。少しほっとしました。
結果的に彼らは彼らなりに自由にやっているようでした。
このクラスに参加している探検隊たちは4〜5才から通ってきてくれています。
始めの頃は「せんせい、ここに描いてもいいですか?」と聞いてくる人は一人もいなかったと記憶しています。小学生になってからの姿との違いってなんだろう?興味深いです。
「先生、ここに描いてもいいですか?」の後ろ側に透けて見える何か。
本人の衝動を行為に移すとき、その行為の善悪や正誤の判断を他者に委ねる癖は、周囲の大人たちの常習的な振る舞いによる影響だと推測されます。その先に、自分で自分の行動を決められる大人が育つでしょうか?疑問です。
ならば、私たち大人はどう振る舞えばいいのか?
本人が決めた行為をまずは受け止め否定しないことだろうと思います。
「そっか、それやってみたかったんだね。」の一言があるかどうか。
これは大きな違いでしょうね。自戒の念を込めて。
実際には、探検隊たちのやることなすこと面白すぎて、
「そっか、それやってみたかったんだね」みたいな穏やかな反応は少なく、
「うわー!なにこれ!?どうやったの!?おもろい!」っていつも言ってます。
ちょっと過剰に反応し過ぎかもな、と、それはそれで反省。
あまり過剰だと、私の反応目的になっても歪むなあ、と思いますし。
なんにしても「いい加減」が好きです。