月の光を描く
2019.9.6 -5歳児クラス-

「9月といえば?」開口一番そんな質問を子どもたちに投げかけてみました。

真っ 先に「おつきさまー!!」との声。これにはびっくりでした。

大人が思っている以上 に子どもたちは季節の移り変わりに敏感で情緒があるんだなあと感じました。

さて、 今月の美術の時間はテーマを「月の光」としました。月 ではなく 月の光 です。

光を描くというのですが、導入ではクラッシック音楽を聴くことからはじめました。

月の光に感動して音楽にしてしまった人がいると説明し、月の光をイメージした音楽を聴いてみよう!と、二 曲を用意しました。

一曲目を聴きながら光をイメージして障子紙に滲み絵をする提案です。二曲目に入るタイミングは説明しませんでしたが、デモンストレーションの最中に「あ!変わった!」と気がつく子どもがいました。

制作では絵の具を滲ませることに集中して紙が破けてしまう人も何人かいました。そのままそれを生かして進む人と、自分のイメージ通りに何度もやり直す人と様々でした。また、まずは色づくりを色水遊び調にすすめる姿も。

たまたま道具箱に入っていた透明板を作品に取り入れる人もいました。

大人の発想ですとプラスティック板などの透明板に薄めた絵の具は弾いて描けないと思い込みがあってまずやりませんが、そんなのはお構いなしという感じでした。

薄めた絵の具で滲ませて紙全体を染めて、事前に担任の先生にご用意いただいた色画用紙(あらかじめ丸窓が開いています)を重ねてみますと、不思議なこと に見え方が変化します。重ねた瞬間、わーーー!キレイ!と。

色水遊 びに没頭していた人はいつのまにか紙に移行して、できた!と持ってきてくれまし た。

障子紙を染め尽くして丸めて団子にして画用紙に包んで最後まで自分の表現をと りとめなく続けている姿も印象的でした。