暗闇、ほんとうに真っ暗闇の体験。

友だちと2人で、いつまでも目が慣れない照度ゼロの空間を作って定期的にワークショップを開催している。

暗闇の中で…vol.4〜「今を感じる」

昨日はその4回目であった。

視覚をOFFにすることはできた。

だけど、

音をOFFにすることは難しい。

昨日は外気温35℃の猛暑日、空調の音が部屋に響いていた。

参加者のお一人が、暗闇だけど黒くなくてグレーとか深い緑とか色を感じるとおっしゃった。

そうかな?と、自分も感じてみた。

たしかに、チラチラと白っぽい点みたいなのも見えて、

でも、深緑かもしれないし、濃いグレーかもしれない。

それらは、目を開けていても瞑っていても同じ感じだった。

暗闇で感じる色は目の開閉とは関係ないようだった。

続けて、その音に嵐の風を連想し森の中にいるように感じているからその色が見えるのかもしれない、とおっしゃった。

その言葉を聞いて、ふっと、風を感じたようでもあり、

それからは、空調音が風の音か、、、と、思考が働いた。

見える色に意識をシフトして、じゃあ、この色ってどこからくるの?って感じてみたら、

寝ている時に見る夢!?謎だなあとか思えた。その時それを言葉にして音にして発してみたので、他の誰かの身体がまたそれに反応したかもしれないけれど、それはわからなかった。

前半が終了し、ほのかな灯りを灯してシェアタイムのとき、

他の参加者の方が、空調の音に嵐の風を感じるという言葉に身体が反応し、スーと気持ち良くなりました、と、おっしゃった。

隣の人の息遣いや、飲み物を飲む音などにも身体が反応して、

緊張がほぐれて感情が出ることが体験としてあった。

後半、試しに置いておいたスケッチブックと色鉛筆。

色鉛筆と紙が擦れる音がどうにも氣になり、このとき一番身体が反応した。

そうやって、暗闇では、音(言葉の音も含めて)に影響し合ってそれぞれが変化していくんだろうと思った。

次回はもう少し自身の微細な身体の変化に目を向けてみたいと思った。

…………

次回は

「暗闇に中で…vol.5〜今を感じる」

日程:2019年9月22日(日)13:00-16:30

場所:あーすぷらざ(JR根岸線本郷台駅徒歩3分)

費用:3,800円(前半約90分のみ参加は3,000円)

主催:フリカエリーズ(はと&かるる)

申込:ohatohiromi@gmail.com(はと)

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フリカエリーズ:苅部洋子&大西宏美

横浜市磯子区洋光台在住歴十数年の子育て中母のユニット。

ともに臨床美術士。アート活動をキッカケに「振り返り」の手法を用いた対話の場作りを展開している。