こんにちは、アートナビゲーター大西宏美です

先日実施した暗闇ワークショップ、驚きの連続でした。

ワークショップ当日ご参加くださったみなさまどうもありがとうございます。
また、貴重なご感想をお寄せくださりありがとうございます。

ぜひより多くのみなさまとこの体験を共有したくブログを書いております。

私たちが提供する暗闇ワークショップとは、
照度を限りなくゼロにした真っ暗闇の空間を作り
その中で2時間弱、少しの体験をみなさんと共有しそれをきっかけに対話する試みです。

目を開けていても目が慣れてくることはほぼない真っ暗闇です。
人間に概ね備わっている感覚器官「目鼻口耳手」のうちのひとつ「目」からの情報を限りなく少なくしてみたら?という実験的なワークショップです。

今回、苅部洋子と大西宏美のユニット フリカエリーズ主催では最後の暗闇ワークショップ、テーマをシンプルに「きく」として企画を練り、

「少しの体験」は、インディアンドラムやレインスティックなど
原始的な楽器を数種類用意して少しずつ奏でました。

みなさまからのご感想をまずはいくつか抜粋でご紹介します。

暗闇の中で…vol.8 final「きく」

今日も楽しかったです!
いろんな音出してくれてありがとう😊
前回と違って部屋全体に音が広がってるのが分かったよ。ぼんやりしてたけど。
となりの方も、音の波が見えるとか言ってたよね。
音叉で、大体1秒くらい後に、ほとんどのモヤがスーっと無くなってたように見えた。自分から出ている電磁波みたいなモヤも一気に無くなって助かった。
あれ、本当に効くんだね。

フリカエリーズのくらやみ。
久しぶりに他人の暗闇に遊びに行けて本当に楽しかった。

空間の感覚がバグることとか、音に質量があることとか、だからこそ音が渋滞していく感じとか、暗闇ならではの感覚に久しぶりになりました。(ふだんも思うんだけど、それ以上に進行とかに気を取られてじっくり味わえないので💦)
楽しかった〜、本当に楽しかった。暗闇って楽しいですね、ほんとに。

今日はありがとうございました。本郷台まで行って、ああいう時間を過ごせたのがとても豊かに感じました。

前日にライブに行って意味のある音楽の音を浴びていたので、余計に、楽器も見えず音だけが空間に漂っているのが、良かったのです。

今日行けて良かったです!あんなに真っ暗闇の部屋はなかなか自分では体験することがないので、とても新鮮でしたし楽しかったです。
音と距離感の関係性とか、とても不思議だなと思いました。沈黙を挟みつつみなさんがゆっくり言葉を発していくのも、自分がファシリをする対話とは全然違って面白かったです。


暗闇で過ごす時間
余計な情報が遮断されて
リラックスできたよ💗
最終回だったなんて残念

ところで、
かなり個人的なお話をオープンにされていたので、昨日の状況(暗闇&現実で関係性のない人達)がそうさせたのかちょっと興味があった。

暗闇というかWSにね
ああいう場での発言て初めての人には難しい部分もあるでしょ
後は顔が見えていないから話せる人とそうじゃない人とかあるかも
私は暗闇で発言してる時、空(くう)に言葉を放ってる感覚で、ちょっと心許なかったよ

暗闇に言葉を放つ感覚の心許なさも体験の一つだから
それも実は蝋燭の灯りがついてから話している時に気がついた感じ
面白いよね

・・・・・


いかがでしょうか。

目からの刺激を極力少なくしたはずなのに、
「音が波になって見え」たり
「モヤがスーッと無くなってたように見えた」り、
「部屋全体に音が広がってるのがわかった」というのです。

空間の感覚がバグる、音に質量がある、音が渋滞していく感じ、
音だけが空間に漂っている
音と距離感の関係性
空(くう)に言葉を放っている感覚

などからも、
目に見えないはずの音を物理的な細かい粒かなにかのように受け取られていたことがわかります。

楽器から奏でられる音や発せられる言葉が空間に粒として放たれ、
それらが空間を漂い、その分布には疎密があり、放たれた粒がモヤとなり距離感を失うとでも言うのでしょうか、、、。謎ですが、

ともかく、感覚の違いはあれど、事実複数の方が「音を見ていた」のです!

これは驚くべき事実だと感じました。

また、お寄せくださったご感想にはありませんが、
時間中のシェアで、「目を閉じているより開けていた方が音の広がりを感じる」とおっしゃった方がいらっしゃいました。
瞼の開閉:身体的な状態が音の感じ方に影響すると思われる興味深いシェアでした。

音叉(4096Hzのものと440Hzのもの使用)で空間が一掃される感覚というのも
目で感じたというのが面白いです。

人間の感覚の神秘✨

まさに、身体の声を「きく」時空間となりました👏

もっと色々なパターンで実験してみたくなっている現在です。

最後に

どれもこれも、ご自身の感覚に耳を澄ませてくださったからこそ浮かび上がってきたものなので、みなさんの好奇心と真摯に向き合うお姿に(見えなかったけど)感謝なのです。

個人的には語彙力の問題もあり、感覚にフィットする言葉を見つけられないケースが多々あるのですが、
ご参加の皆さまはそれぞれに受け取った感覚を丁寧に言葉に変換してお話ししてくださってたように感じました。本当にありがたかったです。
暗闇の中でポツリポツリと選ばれた言葉は、チカラを持って放たれていました。

 

フリカエリーズ主催の暗闇ワークショップは今回が最終回です。

暗闇ワークショップ自体は継続していきたいなと感じた今回のワークショップ、
一人でも開催できるよう体力つけていこうと思います。

ではまたいつかお会いする日まで〜。

ありがとうございます♡