保育園で美術と対話のファシリテーションのお仕事

保育園でのお仕事は一日に2種類のファシリテーションを行なっています。
午前:子どもたちと美術造形活動→Artファシリテーション
午後:担任の先生方と振り返り→対話のファシリテーション

画像は午前中に子どもたちと関わった結果出てきた作品群です(実際はこれの3倍くらいの量あります)

この日は、4歳児クラスに入りました。

テーマはカボチャにして、本物のかぼちゃをふたつ持って行きました。
結構重かった、、、、笑

7月から美術の活動を再開することになったのですが、
蜜を避けるなどの対策が要求されているので何かと子どもたちに不自由を強いています。
漂う閉塞感を少しでも和らげようと担任の先生方は色々と試行錯誤していらっしゃいます。

先月に引き続きこの日も、子どもたちに半分づつのチームに分かれていただき、
前半チームから始めて、満足して他の遊びに移って席が空いたら後半チームからお招きするという形式でやってみることになりました。

かぼちゃを持ち込んではいますが、
自然のものの色、形、質感、量感などを観察して感じていただくまでにとどめていて、
「かぼちゃを作ろう」と導くことはいたしません。
かぼちゃから何を受け取っても良しとしていて、それが制作につながっていようがいまいがそこはそんなに重要ではないと思っています。

そうはいっても、一応、かぼちゃなんで、
大人的立場として、塊を作るデモンストレーションをしてみてはいるのですが、

↑ ”塊を作らない”を選択する人、数名。
「見て〜、ヒラヒラ〜♪」とこちらの説明やデモは一切無視。

新聞紙にお花紙を貼り始めた人について、
振り返りで、担任の先生が
周りの子が丸めているのに、、、と驚いて、
さらに、普段は活動の前に「やっていいの?」とその都度内容を確認をしてくるタイプの人だそうで、
この時は他の子のことは気にもせず、ということが意外だとおっしゃっていました。


結果的にその後、こんな風になりました。

その後も、色々試していた様子

お花紙を束ねてふんわりとした様子を見て”吊るしたい”という気持ちが湧いたようで
「紐が欲しいの」と言われて毛糸を渡すと、それを見ていた他の人が”私もやりたい”となり「青がいい」と毛糸の色を指定してきたりと面白かったです。

マスキングテープでぐるぐる巻きにすることに集中する、
好きなやり方を発見しいくつも同じ手法で繰り返す、
違 った作り方を何種類も試す、など、いつもながら様々な姿が見られました。

振り返りで
全体的に穏やかな空気が流れていて、
2チームに分けて人数が減ることで、
子どもたちの様子を余裕を持って見渡せるので
全員で実施していた時のわさわさ感、短い感(すぐに飽きちゃうみたいな感じ)はあまり感じなかったとのこと。
今日は言葉数がいらなかった、自分でやれるっていいな、と感じられたとのこと。

次回は10月秋真っ只中なので
公園などで拾っておいたもののコラージュを楽しむ予定です。

つづく

2020/9/3 保育園で美術の時間と振り返り 江東区千田保育園 4歳児クラス
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