8月26日〜9月1日までの期間で美術たんけんたいの展覧会2019を鎌倉のcafe cococaraさんをお借りして実施しました。おかげさまで会期中はたくさんの方々にたんけんたい達の作品や制作風景をご覧いただけました。
今回の展示は「元気が出る」や「ウキウキする」などの感想を多くいただきました。
クラスで過ごした時間の結晶である作品からそのような雰囲気を感じ取っていただけたとしたら、たんけんたい達と過ごした時間とそれを世の中に発信していくことは意味のあることだなと思いました。
また、私が個人的にお世話になっている美術の先生である浅羽聡美さんがいらしてくださって、「わけがわからない感じがいいですね」との感想をいただきました。
現代社会においては、よりわかりやすくするように、また、わからないことを理解しようとするように進む方向が主流のように感じます。ですが、人と人は本来分かり合えないものだろうと思います。
ならば、わからないまま隣にそっと寄り添うことを大切にしたいです。
とはいえ、思考優位の私にとってはとても難関。事実を事実のまま受け止めることもままならないので、自分のそういった癖を知ってはたと立ち止まることかなあ思います。
浅羽さんのおっしゃる「わけがわからない感じ」とは、他者の評価を臆せず自己の今の感覚をよりダイレクトに表現した作品が多く見られたということなのかな、と推測します。
ということで、私たち大人が何と言おうと、たんけんたい達の意志はかたくかたくなりつつあるようなのです。
さて、今月の年長クラスの様子。「地球」をテーマに取り組みました。
和紙をちぎって島に見立ててマスキングしようと思っていたのですが、、、
「私は貼らないから」とキッパリ言い切り、一気にローラーで絵の具をべったり。
説明通り和紙を貼るも、どこに和紙が!?と言うほどべったり、とか。
ひとりの探検隊が「これ、吊るしたいんだよ」と訴えてきました。
え!?吊るすのか〜、本日テグスの持ち合わせないよ、どうしよう? 考えて、画材ボックスに細いアルミワイヤーがあることを思い出しました。完成品の上下を作家に確認し、穴を開ける了承を得てから針金を通しました。
「ながーく、したいんだよ」とその探検隊。
じゃあ、ストップ言ってね、と、ワイヤーを繰り出しました。どんどん伸びて、どこまで!?と不安になりながら、部屋の隅から隅に到達。えー💦どうするつもり!?
どうやら、美術たんけんたいの展覧会で作品が吊るしてあったのを覚えていたよう。それを再現したかったようで、彼の作品に繋がった長いワイヤーを部屋の隅に渡してみました。
そしたら、私も吊るす!俺も〜。など数名吊るす派あらわる。
そんななか、吊るさない黒板に貼る派が揺るぎなく在るとこが面白い。
大人の世界にも流される人、流されない人、いますよね。それとおんなじ。
そんなこんなで、
探検隊たちから出てくるリアルに丁寧に応えていって、
気づいたら、こんな感じで宇宙に惑星が浮かんでいるような、
絶妙な空間構成が出来上がっていました。驚き!!