人生はまるで物語を紡ぐようなものだ。

しかも、その物語は自分一人で紡がれるものではなく、

なるべく多くの人やもの環境などが絡み合いながら紡がれることで面白みを増す。

他者や環境に左右され、揺れ、ブレ、紆余曲折ありながらも、

必ず自分自身に還ってくるんだと思う。

その揺れやブレで人生が一旦カラフルになって、そのあとで好きな色に集約されていくような氣もする。好きな色が虹色かもしれないけれど。

人生ではじめて物語を連作することを体験した。

集まった人たちで輪になって物語の題名を囲んで座った。

じっと題名を眺めるが、少し緊張した空気感とともに何も頭に浮かんでこない自分に不安感がよぎる。

だって、この題名(笑)

 

開口一番の方が「朝目覚めると、僕はまずお腹がすいて………」と始めた。

それまで何もなかった自分自身の中に、

突然、

色や形や匂いや肌に触る温度感などなどがパーーーーーッと広がり出し、

一気に脳内にイメージが溢れ出した。

これには自分でもびっくりした。

順番までは数人あったので、次々語られることに耳を傾ける。

キャベツ、冷蔵庫、、、穴が出てくる。窓があらわれる。。。。

次々展開する物語に合わせて脳内イメージも拡大していく。

さて私の番。

「電話の音は無視してやった」と語る。

ホッとする。

順番を難なくクリアした安堵感と、それに呼応して次の人が何を語るのだろうという興味と

この物語はどんな結末を迎えるのかというワクワク感が自分自身の中に充満した。

そうこうしながら3回語った。(と思っていたらあとで6回とわかった)

紡がれた物語を俯瞰してみる時間。

を経て、

後半は受け取ったイメージを絵にする時間。

とっても静かな時間だった。

黙々と時間いっぱいまで形を作っていってた。

私は私に集中していた。

ふっと見渡すと、こんな景色がそこにあった。

なんて素晴らしい!!

…………………

「ミンカクラブ」とは、平日の夜、それぞれの場所から北鎌倉の喫茶ミンカに集まり、それぞれの時間を過ごす大人のクラブ活動。

次回は10月を予定。