「私はこう思うんだけど、あなたはどう思う?」
↑これ、美術たんけんたいの場で大切にしていることです。
こどもびじゅつたんけんたい2年生以上クラスの人たちは4歳の頃からずっと継続して通ってくれています。私たち大人スタッフの作る場に接する回数は数十回以上です。まあ、よくぞ懲りずにありがとうございます😊
となると、美術たんけんたいがどういう場かってことを、彼らはよく知っているのです。
今日のテーマ:鳥のような形
いわゆる、私が今日はこんなのにしたいなあと試作して持ち込んだ参考作品を「私はこう思うんだけど」だとしたら、「あなたはどう思う?」の問いには、他のだれかがなんと言おうと「俺は今日はこうだ!」と言える、言っていい場だって知っています。しかも、こうだ!というアイディアを他人の顔色見ることなく即実行していきます。
で、彼らが実現したいことに足りない素材や道具が出てきたときに大人の出番がやってきます。こちらもこちらの美的感覚に沿って真剣に対応します。例えば、くっつけたいときに簡単にセロテープを出して!とよく言われるのですが、糊で留めるとこんな風合いになって私は美しいと思うけど、セロテープとどっちにする?というように。彼らに選択の余地を残しながら、妥協なく私は自分自身の価値観を示します。
この日、ある女の子が半分くらいセロテープで留めているのを見た大人スタッフが助言したことにより、立ち止まって少し考えて、全部解体して糊で貼り直していました。セロテープで続けることもできたけど、やり直すことを選んだんだ、という事実がそこにあるだけですが、それを完成させた彼女の表情は満足氣でした。